２０１４年５月から愛ペットグループの一員として入社させて頂きました、佐藤　貴子と申します。


大阪の狭山市で、祖父母と両親、姉妹の7人家族でしたが、私の家族も全員動物が大好きで、幼少期からインコ・文鳥・ハムスター・犬・熱帯魚と沢山のペットと共に過ごしてきました。

いつの間にか、見知らぬ猫などが迷い込んできても何の違和感もなく受け入れてきた、そんな古家の大家族で過ごしてきた影響でしょうか、私が一人暮らしを始めてからも、動物を撫でている手から伝わる温もり、その感じる何とも言えぬ心の温もりを求めていたのでしょう、一人暮らしで動物を飼えば、その子に寂しい思いをさせてしまう事になるかもしれないという葛藤でしたが、運命の出会いのヨークシャテリアの“タンタン”を迎えてしまいました。

“タンタン”と一緒に生活を初めて直ぐに、仕事が忙しくなってしまい、なかなか遊んであげる事も出来ませんでしたが、一人暮らしの私が、仕事で落ち込んだり悲しんだりしている時には、いつも励ましてくれて本当に心の支えでした。

残念ながら、家族だった“タンタン”は７年前、２００７年に亡くなりましたが、 当時の一人暮らしの私は、とても大切な掛替えの無い存在を失い、“タンタン”の為にどうしてあげるのが良いのかすら分からず、心も落ち着かず不安一杯でしたが、それでも“タンタン”の為に、出来る限りの事をしてあげたいという思いで葬儀を行った経験がありました。

12歳の“タンタン”が亡くなって今年で７回忌を迎えます。
日々の生活に追われ、なかなかお参りにも行けていませんが、数か月に１度会いに行く時にはやはり気持ちが弾みますし、“タンタン”との生活は昨日の事の様に思い出します。

私は、これまで約20年間ブライダルの仕事でウェディングプランナーという職に就いておりました。

皆さんもご存じのとおり、ブライダルというのは、人生の中のとても大切な日として、本人はもちろんの事、ご両親、ご両家、友人など多くの皆さんが参加し、最高の記念日を作り上げるお手伝いをするお仕事です。

結婚出産を期に退職しておりましたが、20年のキャリアでしたので有り難い事にブライダルの仕事に復職する事も可能でしたが、犬の“タンタン”との別れを経験し、そんな中で、愛ペットセレモニー尼崎を知り、ホームページなどを見るうちにとてもペット葬祭業に関心を募らせていきました。

私は葬祭の仕事に就いたのは初めての事ですが、冠婚葬祭というように、誕生や婚姻といったお祝いのお仕事とその生命が終える瞬間に、その出会いや思い出に感謝する、悔い悲しむのだけではなく、その命が残した軌跡の最後の日・・・
葬儀の事を最高の記念日と言えば語弊があると思いますが、施主様それぞれの皆様にそれぞれの思いがあるでしょうから、私自身が経験した“タンタン”との別れを振り返ってみても、家族同様のペットちゃんを亡くした皆様の気持ちに寄り添ったとても大切な日としてお手伝いさせて頂くという意味では同じだと感じています。

私が所属する本部・尼崎斎場では、葬儀のお手伝い、納骨堂ではお参りやご納骨のご相談などで施主様と直接お会いしてお話しさせていただける機会もありますが、広域エリアの本部コールセンターで、オペレーターとして毎日沢山の施主様とお電話口でお話をさせて頂く中、涙で声にならない方も沢山いらっしゃます。

そんな時、私はとにかく飼主様のお気持ちに寄り添って、どうしていいか分からない思いや不安に思う事気持ちなどお話をお伺いする様に心掛けています。

愛ペットグループでは、月例法要以外に、愛ペットメモリアルパーク加茂で４月と１０月、年に２度、愛ペットセレモニーホール大垣では１０月、年に１度、動物供養大祭を開催しております。

２０１４年、愛ペットメモリアルパーク加茂、第１４回の供養大祭に初めて参加させて頂きましたが、私が知るお葬式や供養祭を想像していましたので、しんみりとした時間・空間を描いていました。
ですが、法要では多くの皆様が涙されているのですが、それは悲しみを引きずっている様な涙ではなく、ここでは飼主様とペットちゃんが、再会し、喜びと、涙と笑顔があるように感じて、まるで対照的で、私自身驚きました。

皆様が会場をあとにされるお帰りの際には、私達スタッフにも笑顔で『また来るね！』と言って下さるのですが、私は今、このお仕事をさせて頂いて、改めて飼主様がペットちゃんの事を思い出す度に笑顔になれるお手伝いが出来ればと思っています。